まずはこちらのグラフをご覧ください。
年齢別の歯の平均本数を示しています。50代以降急速に歯が失われていくのが見て取れます。
平均すると55歳前後からブリッジができずに入れ歯を使うようになります。
人生100年時代と言われる現代において、グラフを見れば分かる通り、歯の寿命は全く追いついていません。
入れ歯を使っている患者さんから、歳を重ねるごとに旅行や観劇の機会も減ってきて、残った楽しみは食べることだと伺ったことがあります。
食事を楽しめるだけの歯の本数が残っていれば、人生を楽しめる期間も長くなるのではないでしょうか。
歯の残っている本数で食べられるものが変わってきます。
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18本〜28本 たくあん、フランスパン、スルメ、酢だこ、堅焼き煎餅 など
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6〜17本 せんべい、きんぴらごぼう、蓮根、薄切りのお肉、かまぼこ、おこわ など
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0〜5本 茄子の煮付け、バナナ、うどん など柔らかいもの
歯が悪くなるほどに食べ物を噛み切ることができなくなり、丸呑みしてしまうようになります。
柔らかいものしか食べられないため炭水化物に偏った食事になり、メタボリックシンドロームや生活習慣病などの全身の健康に悪影響を及ぼします。